人生の設計図
若い頃、生命保険に入る時に保険会社がライフサイクルと言うもんを教えてくれた。
その時、なるほどねーと妙に感心した。
それから、事あるごとに、ライフサイクルを描いてみた。
家人が、現役を辞めた後はどうするのかと言う辺りから本気の設計図を描いた。
東京や、博多の暮らしが終わり、静かな所で過ごしたいと、田舎くらしを夢見た。
坂本の家に帰って来ると、そこは十分に田舎だったけれど。
山を崩して造成した新興住宅地だったから、狭い敷地で三方を他家と接している。
仕事をする間は便利でいいけれど、見晴らしのいいところに行きたいと比良の土地を選んだ。
10年後は比良と坂本の家を始末して、京都のマンションに住む。
図書館と病院が近くにあって、買い物が便利ならそれでいい。
ところが、庭がないと過ごせなくなって、坂本の家を離れられなくなったし、姉二人が私の傍に移り住んできた。
益々、坂本から離れられない。
それに、私の余生は10年では終わりそうにない。
計画が狂って、今はチョット先が分からなくなった。
さて、この先どうしよう。
設計図通りに行かないのが人生の設計図のようだ。
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