まだまだ続く干し柿作り;好きこそものの…
今年の市田柿は豊作であった事からと30kgも分けてもらったのに、複数の悪条件が重なって満足のいく成果を得られなかった。しかし10日ほど冷蔵庫で寝かせると、柿の皮が乾いて出来立てよりも、美味しくなった。
家人は渋柿を見るとどうしても手を出したくなる性分のようで、つい10個ずつ買っては吊るしている。
先日、泉佐野市の金久に苗を買う予定で出掛けたが、行きは奈良経由で道の駅「串柿の里」に立ち寄った。
ここで、あんぽ柿を見つけた。
あんぽ柿は柿の種類ではなくて、その製造工程に違いがあるらしい。
干し柿は、渋柿の皮を剥き、そのまま干して乾燥させて作るのに対し、あんぽ柿は硫黄で燻蒸してから乾燥して作られる。それは市田柿と同じだ。あんぽ柿に使う柿の品種は平核無柿(ひらたねなしかき)と蜂屋柿(はちやがき)であるそうだ。
干し柿は水分率25~30%に対してあんぽ柿の水分率50%程度と水分を多く残しセミドライに仕上げるので、しっとりした羊羹のような柿に仕上がるらしい。
我が家では硫黄で燻蒸等出来ないから普通の干し柿と同じにした。
空気がいっきに冷え込んで、朝夕の風の冷たさは干し柿に最適なものとなった。
するとどうだろう、あんぽ柿として名前を持っていた柿は「生まれの違い」がは他の柿とははっきりと違って来た。
柿の顔をみると、平核無柿ではあるけれど赤く熟して艶を増している。
この写真は、たまたま隣同士に吊るされた柿ではあるが、違いが分かる。
摘まんでみると、市田柿にも負けない甘さが口いっぱいに広がった。
そろそろ取り込むタイミングであろう。
今年の干し柿づくりは、季節がひと月遅れたかのようなタイミングであった。
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