睡眠の質を高めるための試行錯誤

長い介護生活の中で、入眠剤に頼る習慣がついてしまった。介護が終わった後も、薬なしでは眠れないという思い込みが続き、睡眠の質に不安を感じていた。しかし、数年前に薬から離れる訓練を始めた。

最初は、眠れなかった時のためにベッド脇に薬と水を用意し、あくまで薬を飲むことを習慣にしないよう心掛けた。不思議なことに、数日間薬を飲まずに眠れると自信がつき、薬を用意することさえ忘れてしまうようになった。しかし、眠りの質については今ひとつであり、若い頃のように爆睡することはなく、夜中に何度も目が覚めることが多かった。平均で3~4時間しか眠れない日々が続いていた。

そんな中、娘に勧められ、スマートウォッチを使用して睡眠の質を管理するようになった。このデバイスは驚くほど正確であり、一睡もできなかった夜には、その記録が反映されている。私は、毎日4時間以上は眠れないので、この睡眠で十分であるが、昼寝が必要である。昼寝ができない日が続くと、体が重く感じられる。

この夏は特に暑く、家にこもる日が多かったため、身体が疲れるような機会が少なく、良質な睡眠を得るのが難しいと感じていた。そこで、雑誌で見かけた睡眠改善の方法を試してみることにした。内容は、就寝前にスマホやテレビを見ないこと、2時間前にぬるま湯に入浴をすること、そして寝室では眠る以外の事をしないことである。

まずは、ベッドでの読書をやめてすぐに消灯する。眠る前にリビングでテレビを見ているが、ほとんど居眠りしている状態である。スマートウォッチによると、その居眠りも記録され、睡眠のアベレージが表示されるのが面白いと感じている。通常、70点台で悪い時は60点台後半であるが、先日、京都高島屋での買い物で疲れた夜は、ベッドに入った瞬間に爆睡し、翌日のアベレージは93点であった。深い眠りが3時間あり、体が非常に軽く感じた。普段は、やはり睡眠不足であった。

その経験を踏まえ、意識的に睡眠時間を1時間早め、室温を26℃に設定して眠ることにした。90点のアベレージは出ないが、80点台が出るようになり、体も幾分軽く感じるようになった。やはり、しっかりとした睡眠を取ることが、生活の質を高めるために重要であると実感している。

結局、良質な睡眠を得るためには、過度に疲れすぎても、疲れなさすぎてもいけないようである。
程よい疲労感を目標に、日中を過ごしていこうと思う。

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