人生の片づけ、楽しくやろうよ。

高齢者の朝は早い。
6時を回った頃には最初のLINEが届く。
「おはよー」の文字と庭の写真が添付される。
同級生の友人は「今日も未知の一日、元気に踏み出そう」と背中を押してくれる。
「この年まで生きてるって奇跡」と口では言うけれど、未知の世界を楽しんでいる。
今年生まれた赤ちゃんに「50年後の世界が見られるのは羨ましい」と言いつつ、もうこの辺でいいかと人生を振り返っている。
引っ越しの準備をしている友人に「身軽になろうよ」と、あれこれ捨てる指南をした手前、我が家に捨てるものはないかと見渡せば、一番嵩になっているのは雑誌だった。
庭と料理と旅行の雑誌は眺めるだけで楽しいのでいつの間にか積みあがる。
暮らしの手帳は2020年の分が本箱のいい場所を占めている。
パラパラめくると、どのページも新鮮なのだ。
買っただけで読んでない。この本は見かけると自動的にレジに運ぶ。
それなのに、どれもこれも立ち読み程度で終えている。
猛烈に反省した。
最近は情報はネットをググってしまうけれど、この雑誌は写真やイラストで教えてくれる。
フッと息が抜ける感じがした。
庭の花も散り始めた。
6時のLINEに始まる一日は結構忙しい。
頭の隅にある「片付け」は隅にあるまま日が暮れる。
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