沙羅双樹の花の色
写真も幹しか写した事がない。
可哀そうな花
梅雨末期のような大雨が降り続いている。
どこもここもがシトシトジメジメ。
こう降られると流石に滅入る。
雨が小降りになると庭に出て花に溜まった雫を払う。
不意に後ろでドタッと大きな音がした。
夏椿の花が落ちている。
拾い上げると又ドタッと音がする。
どこも傷んでない真っ白な花が落ちる。
枝の高い所で咲いているので二階からしか花は見ていない。
ドタッと落ちた花を片付けながら、夏椿も無念だろうと思った。
夏椿が咲いて、真っ白のまま散ると、毎年平家物語の冒頭を思い出す。
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
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