春財布

「暮らしの手帳」は昨年「ととねえちゃん」で一躍有名になったけれど、古い雑誌で時代のオピニオンリーダーの役目を果たしていた。

姉たちの影響もあって、私の価値観の形成にはかなり影響している。

そこの編集長だった松浦弥太郎さんが「財布は2年に一度は買い替えるべき」と書いた文章を読んで悩んでいる。

 

悩んでいる時は財布という言葉のキーワードには敏感になる。

何方かが、「財布を空にしてみるとそれは、疲れた自分の姿である」というようなことを言っていた。

しげしげと自分の財布を眺めると、くたびれたというのをはるかに通り越している。

けれど、気に入っているので修理してでも持ちつ続けようと思っていたものだ。

それから、あれこれと検索すると財布に関する記述の多さに驚いた。

お札の向きをそろえるだの、二つ折りはダメだの赤い色の財布は赤字になるだのとか。

私は二つ折りの赤い財布で最悪のパターンになる。

思い当たる節がないわけではない・・・なやむ。

 

私の財布は、初めてヨーロッパに行った時に、清水の舞台から飛び降りて買ったcartierで、40年近く愛用している。

コイン入れは、中のコインよりも高価だったのに、15年前にアメ横で別れたきりだ。

財布は、折り畳みの部分が薄くなって糸がほつれ始めた。

そこ以外はどこも傷んではなく、さすがに立派なものだと感心していた。

さすがにもう無理かなと思いつつも赤い糸を買ってきて修理するつもりだった。

物を大事にするものの代表として自慢していた財布と別れるのは些か辛い。

財布は、張る財布と言って春に買うのが一番いいのだとか、本当かなーと思いつつ悩んでいる。

みんな迷信だと思っていたのに、松浦さんは何方かに必ず財布は2年で買い替えるようにと教えられて守ってきたという。

それは言われた通りの効果だったと書かれると迷うのだ。

迷信から一番遠そうな人だから。

DSC_4358.JPG

お正月も今日で終わり。

明日から日常だけれど、頭がぼけていて日常が遠い。

ボツボツと立ち上がろうか。

 

 

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