祇園JTNの昼下がり、水織ゆみさんのシャンソン

半年ぶりに、水織ゆみさんのシャンソンライブが祇園JTNで開かれた。水織さんのライブは、行ってみるまでどんな時間になるのか分からないところも楽しみである。昨日のMCで、水織さんのデビューが40歳だったと知った。あと3日で79歳になるというが、明るく笑う姿に年齢は感じられない。

私が水織さんのライブに通い始めたのは20年ほど前からだ。伸びのある艶やかな声と、客席を惹きつける巧みなMCは、今も変わらぬ魅力である。

小さなライブハウスでは、プログラムが前後したり、歌詞を忘れることもあるが、そんな場面も会話でさらりと包み込んでしまうところが水織さんらしい。

最近は「朗読」にも取り組んでいるそうだ。今回はプログラムにはなかったが、芥川龍之介の『雲の糸』の冒頭を朗読してくれた。ピアノが小さく水音のように流れる中、天国のお釈迦様の姿が浮かぶようで、思わず引き込まれた。このまま朗読を聴いていたいと思ったほどだ。

シャンソンは詩である。その詩をより伝えるために朗読を始めた、という話にも頷ける。

20年前と比べれば声は変わったかもしれないが、その分、味わいは深くなった。

今回は反体制を唄ったシャンソンが選ばれていた。同じ時代を生きてきた者として、日本の今に不安を感じる気持ちは共通なのかもしれない。

リベルタンゴ、そして久しぶりに聴くマック・ザ・ナイフ。
祇園JTNの昼下がりは、心に残る時間となった。

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