「正月の観劇:『雪間草-利休の娘 お吟』
正月には華やかに観劇でもしたいものだと思っていたところに友人からのお誘いを頂いた。
京都駅内の「京都劇場」で公演されるで前進座の「雪間草-利休の娘お吟」である。
秀吉は何故利休に切腹を命じたのか
この作品は、海音寺潮五郎の直木賞受賞作『天正女合戦』を原作に、豊臣秀吉と千利休という日本史に名を刻む二人の人物の間の緊張と悲劇を描いている。利休の娘・お吟が物語の鍵の存在として登場し、歴史的事実をベースにしたストーリーは、分かり易く観る人を惹きつけた。
特に注目を集めたのは、千利休役として林与一が初めて客演する点であった。舞台に登場した瞬間、大きな拍手が沸いた。
公演後の舞台は、撮影解禁となり林与一の挨拶では「SNSでの拡散をお願いします」とあった。
世の中全てSNS優勢の時代となった。2024年が節目の年だったかもしれない。
正月の「餅まき」も行われ、会場は再び笑顔と活気に包まれた。 幸運にも友人の膝に餅が落ちてきて、今年は春から縁起のいいことである。
終演後、会場を出ると、この日の朝ご逝去が報じられた原 広司氏が設計した京都駅ビルの天井が大きく広がっていた。
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