夜にそびえる不安の塔 ‐ 井形 慶子

「夜にそびえる不安の塔」井形慶子著を京都に出掛けてやっと買った。
私のブログに時々コメントを下さるEMYさんを含む3人の特別な能力を持つ女性に携帯電話で自分に係わる諸々すべてを本名も明かさずに電話だけで相談をしていく様とその時に井形さんの周りに起こる現実とを比較しながらストーリーは進む。
本に登場する万葉さんがEMYさんだった。
EMYさんとは私のネットショップのお客様としてお付き合いが始まった。
比良にギャラリーをオープンして間もなく彼女は大渋滞する名神を走って比良まで来てくれた。
「こんにちわー」とても元気な声で彼女は現れた。
その時に初めて会ったのだけれど二人でギャラリーの横の地道を歩きながら「ここってイギリスの田舎の感じがしない?」とか「琵琶湖の遠望はフィヨルドに似ているのよ」と私が言えば彼女は「イタリアのコモ湖の印象かなあ」といった。
よく覚えている会話である。
彼女は「へえ~]と笑うに違いないが「コモ湖」は憧れの地名なのだから。
コモ湖といわれて舞い上がった。
その後彼女の個展に伺ったり、ギャラリーへ来ていただいたりの関係で、彼女の特別な才能は知っていたけれど、敢えてその世界の話に私は触れなかった。
それは何故?。
多分、井形さんが書かれていることと同じではないだろうか。
相談をしてしまうと、彼女から離れられなくなってしまう。
先が読めればそれほどいいことは無いが、結論を知って現実が遅れて進行している時に私はどうするのだろう。
井形さんは3人の特別な女性と相談をした。
一人に否定されると、もう一人に電話をして何とか安心を得ようと試みる。
私は思わしくないことを言われた時はすぐに忘れて都合のいい事はしっかり覚えている。
過去に2回恐ろしいほどの予告を受けた。
一人は字画から、一人はタロット。
二人とも命中。
それも都合のいいことばかりを覚えていたからに他ならない。
その命中率が怖くて以後特別な相談事は禁じ手にしている。
ただ、特別な能力は存在するのかといわれれば「存在する」といいきれる。
大事な瞬間に突然何かを感じる力は誰でも持っている。
そして、この本は不思議な世界に導いてくれる。

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コメント

    • EMY
    • 2007年 3月 11日

    あらあら、等々「禁断の書」を読まれましたね~(笑)
    あまりにリアルな内容に私自身、頭がクラクラしましたよ・・(笑)
    でも、私にとって一番驚いたのは京都の写真展に実際来てて挨拶を交わしていた事ですね~(汗)
    しかし笑われるかもしれませんが、私自身あまり占いは好きでは無いんです。理由は単純、「小心者」だから・・・。
    自信たっぷり、人にはアドバイスするくせに私は自分の未来は予見されたくないんです。
    しかし、私のアドバイスを聴いて皆様が元気になる事は心から嬉しいですね!そこは写真と一緒。写真を見て、感動してくれる事にも通じていると思います。
    結局、私にとって「写真」も「鑑定」もEMYを表現するツールなんですよ・・・☆

    • non
    • 2007年 3月 11日

    この本読んで万葉さんを探していました。
    井形慶子さんのファンで、このブログを観て
    嬉しいやら混乱するやら。
    現実だったんですね。

    • skog
    • 2007年 3月 11日

    EMYさん 驚かせないでくださいよ。
    山科のお約束間に合いましたかあー。
    バタバタしていてあるようでない時間でしたねえ。
    次は不定休の休日にお会いしましょう。

    • skog
    • 2007年 3月 11日

    nonさん 初めまして、コメントをありがとうございます。
    そうですか、万葉さんがわかってよかったですね。
    嬉しいのと混乱するというのは良く分かります。
    私はEMYさんが万葉さんだった事で混乱しています。
    彼女に聞くところによると「万葉さん探し」の方が多いらしいですよ。
    私のブログで多分万葉さんはバレバレでしょうね。

  1. 皆さん、「万葉」に関してすご~~~いイメージをお持ちなので、
    私に会ったら気が抜けるでしょうね・・・(^^+)笑
    ちなみに私も井形さんの本は何冊か読んでました。
    彼女もイギリス通なんですよね~。
    仮名でずっと観てましたから、まさかあの「井形」さんだったとは
    私自身、ビックリしましたが・・・。そこまで読めなかった(笑)

    • skog
    • 2007年 3月 12日

    EMYさん こんばんわ
    皆さんの万葉イメージはどーなんでしょう。
    多分激震がはしるでしょうね。
    そこまで読めなかった「妖怪鑑定士を追え」などのテレビ番組には出ないでくださいね。

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