モネと竜馬|高知の旅 – 3

家人が竜馬の次に楽しみにしていたのは「牧野植物園」だ。
華やかな春と違って、残暑の9月は秋の花もこれからという地味な期間だったけれど、博士の残した業績の跡をじっくりなぞるには良い時だった。

「牧野植物園」は、高知の豊かな自然を再現した「土佐の植物生態園」になっていて、ここでは、高知の山地から海岸に至るまで生育する様々な植物が紹介されている。
見える限り、全ての樹木に名前が大きく表示されているし、小さな滝や小川も造られていた。

本館から展示館へと続く回廊は、ミストが出ていて、周囲のシダ類を潤していた。
本館、展示館の設計は、三重県「海の博物館」を設計された内藤廣氏で、周辺の景観と調和するデザインや木の温もりが好ましい。
この頃の美術館は、のびのびと気持ちの良いデザインが多く、建物にも心を奪われる。



園内は、「草原エリア」「花木類のエリア」「芝生広場」の3つのエリアが楽しめる広場があるけれど、9月のお彼岸の頃とあって、一番目立つ花は「白花曼殊沙華」だ。

午後からの雨予報で、急ぎ足で回った温室は別世界だった。
実は、温室のムッとした湿り気が苦手。
こちらの温室は、乾燥地の植物・資源植物ゾーン・展望デッキ・ジャングルゾーンなどに分かれいて、湿った気配のない居心地のいい場所だった。

巨大なオオオニバスの裏側

家人は「牧野富太郎記念館」で博士の残した沢山の植物精密画の中から「ヒメキリンサウ」明治廿二年六月十七日
を、自分用の土産に選んでいた。
その絵を眺めては「すごいなー」と余韻に浸っている。
珍しく家人がリクエストした高知の旅。
満足な旅が出来て良かった。

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