スペイン カタルーニャ紀行ー8

旅の楽しみは行く前の準備に始まり、旅をして、帰ってからの想い出と3度楽しめて美味しいものである。
ところがその美味しさを去年今年は、2度しか味わえていない。
新しい仕事をするための準備に時間が取られ、旅の準備をする時間はなくなった。
それでもお誘いがあれば、バリ、台湾、スペインと旅をしてきた。
毎年7月は北欧で冬はバリ島でと目論んでいた私の計画は、志賀町に釘づけされそうな気配がある分、何の予備知識もない旅に飛び乗っている。
ブログのお陰で想い出だけはしっかりと記録出来て味付けが少し濃くなってきた。

今日は路地について
子供は狭い隅っこに好んで入り込むらしいが、私も狭い路地には目がない。
京都先斗町、スウェーデンのガムラス.タン、スペインピカソ美術館の通りが今までの内ではベスト3に入る。
何処も、歴史の重みと人間臭さが混在する。
取り澄まされたものが苦手で、歴史的建造物の横にひるがえる洗濯物を見かけると、ニンマリとしてシャッターをきる。
写真家になるなら路地専門写真家も面白かったかも知れない。
趣味で描いていた油絵も壁専門で汚れた壁があるとまるで壁塗り職人のように、絵の具を盛り上げかき落とし、引き込まれて描いた時期があった。
と、いう事は私の前世は狭い場所に監禁されていたお姫さまだったのかしらねえ。
平地の多いスペインでも都市生活者はマンションに暮らしている。
ピカソ美術館に着くまでの路地は、古い石造りのマンションが並び道幅は身体の大きなスペイン人にはさぞかし窮屈と思われるほど狭い。
ベランダの手すりが見事な蹄鉄で思い思いに出来てるのは、いかにもバルセロナ的である。
そのベランダの方々に黄色いカーテンがさがっている。
よく見ると上の階の方がベランダの花に水をやるとそれは当然に階下に落ちる、洗濯物に水がかからないようにカバーをかけているように思っていたが、真相は聞いていないので定かではない。
カーテンをしていると室内からの景色はかなりさえぎられると思うのでその考え方は理解しにくい。
あ~路地の事なのに聞いてくれば良かったわ。
ダリの別荘のある海辺の村では、ブラインドは日本でいう所の雨戸のような付け方をしていた。これも日本人としては不可解。
生活臭の説明は普通のガイドブックには解説されていないので、余計に興味津々になる。
生活習慣、紀行風土、言語すべて違っても肩擦れ合う町中は人類愛にあふれ、狭い機内ではもっと親密に命を共にしている。
海外に行くと戦争をして殺しあう憎しみをどうして抱かねばならないのかとつくづく思う。

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