師走の大分にて

日豊本線の電車が国崎半島を走り始めると、大分の山が見え初めた。
「今日は冬至やね。明日から昼間が長くなるわー」と姉が言ったので、それと気がついた。
実家では兄嫁が手早くかぼちゃを焚いてくれた。
今夜はゆず湯と張り切っていたけれど、大人数が集まると（といっても大人5人）みんな小人数で暮らしているので、なんとなく慌ただしいお風呂になってしまって「ゆずをわすれたあー」
今日の午前中は父母の法要が滞りなくおこなわれ、父は50回忌で仏教の法事は終わりになりご先祖様になっていくらしい。
ありがたいお坊さんのお経を聞いて顔を見ると、どうやら小学校の同級生のようだった。
幼い顔が重なって見えておかしくなった。
50回忌にもなると父を知らない家族（子孫）がほとんどになるが、それが家族の歴史になるんだろう。
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別府駅前