4つの橋の物語
私の女友達が「生まれ変わったら橋を造る仕事に就きたい」と言った時は思いがけない話だったけれど、15年前の事なのに頭から離れなかった。
その理由についてあまり記憶にないけれど、美しい姿も一つの理由だったかもしれない。
その後、私も橋に関心を持つようになった。
トップの写真は京都市の「魚ヶ渕の吊り橋」と呼ばれる橋である。
一番美しい時は写せなかったので他の方のサイトでご覧ください。
この桜は『京都人の密かな愉しみ』という番組で知ることになった、上桂川にかかる木製のつり橋である。
実在のこの橋は対岸にある二軒の家の為にだけあるそうだ。
訪ねてくる人も少なく、広い河原と美しい川があるので、お弁当を広げるには最高だ。
来年の満開の時は外さないようにしたいけれど、京北にある他の桜より一足早く咲くので合わせるのは難しい。
『京都人の密かな愉しみ』は、NHK BSプレミアム『ザ・プレミアム』にて2015年1月から2017年5月まで不定期に放送されたテレビドラマ・ドキュメンタリー番組シリーズ。全5作。
一見さんには分からない京都の生活文化の奥深さを、京都人の視点からドラマとドキュメンタリーを織り交ぜて描く。( ウィキペディアより)
下関市の角島にかかる橋
近代的な橋で2003年には「土木学会デザイン賞2003」の優秀賞を受賞している。
橋の長さと流線型の美しさが近代を表している。
自動車CMのロケ地にもなっている。
八幡市の木津川にかかる上津屋橋(こうづやばし)
川が増水すると橋桁が流される構造を持つので流れ橋(ながればし)とも呼ばれている。
時代劇のロケ地になるらしい。
一昨年の台風で流されたけれど、今年4月1日に通行できるようになった。
角島の橋とは対蹠的に過去にタイムスリップできる橋だ。
岩国市を流れる錦川にかかる「錦帯橋」
1673(寛文13・延宝元)年、両岸に広がる城下町を繋ぐ橋として、岩国藩主・吉川氏によって建造された。
木津川の神津屋橋とは対照に「流されない橋を」という研究が重ねられ、当時の土木建築技術の粋が集められた、
特にアーチ部分の精巧さと強度は、現代力学においてもまったく遜色ないものなのだそうです。
橋は用途、姿のそれぞれに夢がある。
「橋渡し」という言葉があるように、人や物を繋ぐ役目もある。
目に見えない、「心」や「時代」の気配も感じる。
出逢いも別れの場所にも橋があると絵になる。
やっぱり、橋のある風景は魅力がある。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。