おにゅう峠 – 滋賀と福井の二方面から秋を愉しむ|雲海は次の機会に

おにゅう峠の地名を知ったのは5年ほど前「滋賀の絶景」探しをしていた時に偶然見つけた。
小浜に「瓜割の水」を定期的に汲みに行っているので、たまには違う道を使うのもいいかもと早速試してみた。

朽木から細い山道を走るこのコースを初めて行った時は途中で通行止めになっていた。この峠道は小浜の鯖を京都に届ける鯖街道として使われていたらしい。

おにゅう峠の滋賀側は林道 小入谷線(おにゅうだに)といい、福井側は林道 上根来線(かみねごろ)と言う。
アップダウンがあって滋賀県側は大きな木で道は暗い。今の道路状態よりもっとひどい道路であった時代に「鯖街道」として重い荷を担いで徒歩で越えていた人がいると思うと昔の人の辛抱強さに今とは違う暮らし方を偲んだ。

離合困難な道もあるけれど、めったに車は通らないからと安心していると突然対向車が現れてドキリとする。まさかと思う山の中にも集落があるので、大抵は集落の車と思える。慣れた運転で離合していく。この山の中の道が完全舗装されているのにも驚かされる。

おにゅう峠は、雲海が有名であると案内されている。
11月の雨の翌日、むうーっと気温が上がる時がいいらしい。今年も数回チャンスがあったが、私の都合と合わなくて未だ雲海には出会っていない。この日は雲一つない晴天で、雲海は見られなくても高島や小浜を見渡せる。

 

滋賀県側の紅葉はピークを過ぎて裸木が目立っていたけれど福井側の紅葉は最高の時だった。紅葉が終わっていてもおにゅう峠には楽しみがある。

福井県小浜市側

滋賀県高島市側

 

たくさん寄生している「宿り木」ひと枝欲しいけれど、谷から上がっている木から更に上に寄生しているので、これは無理なこと。

高木が駄目なら地表の楽しみは、ヒカゲノカズラ。
尾根筋という言葉がぴったりのおにゅう峠にはこのカズラが群生している。誰も見向きもしないので心行くまでツルを引っ張り、少し掃除をしつつ持ち帰った。水につけておくとお正月まで青々と保ってくれる。

ヒカゲノカズラはツル性のシダ植物であり日当たりの悪い場所には生育しない。
尾根筋や谷筋の鉱物質土壌が露出しているような場所に生育する。
植物雑学事典より

 

京都方面からおにゅう峠に向かったので八瀬を通過していった。
ここには床もみじで有名な「瑠璃光院」があるので午前中から混雑しているようだ。
令和4年八瀬瑠璃光院の秋の特別拝観は予約制なので特別拝観のご案内ページをチェックしてからお出かけ下さい。

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