旅のカケラ
旅先で買い物をするのは、とても楽しい時間だ。
国内旅行の場合、産地の工芸品を観る。
出掛ける前から、欲しいと思っていたものなら買う気満々で手に取り、眺め、合点がいけば何とか、やりくりして買って来る。
帰宅して、旅先の空気を纏ったものを並べて悦にいる。
旅の醍醐味は、余韻を引くものが身の回りにあることではないだろうか。
クロアチアのポルチで買った、小さな鉄のアイロン。
ペーパーウエイトとして、何時もすぐ傍にある。
ポルチで有名なのはエウフランシウス聖堂にある6世紀に描かれた黄金に輝くモザイク画「キリストと12使徒」「受胎告知」である。
でも私は、モザイク画より町中の路地に魅かれた。
このアイロンも、家人と路地を散歩をしていて偶然見つけた。
小さいながら鉄だから重い、けれどここでしか出会えないものだからと思い切った。
国内で売られているアンティークのアイロンの比ではないくらい安価だったのも嬉しかった。
このアイロンを見るとポルチの路地が目に浮かぶ。
2016年7月の旅だったけれど、あの美しい町が懐かしい。
帰路のヘルシンキの空港で買った木製の人形
傘をさすサンタさんだろうか。
だから、クリスマスも梅雨時も、その辺に出てきてヘルシンキ空港の雑踏を思い出させる。
空港にあったお寿司屋さんで、びっくりするほど高いお寿司を食べた事も必ず思い出す。
topのpicはクロアチアのお土産屋さんで一目惚れしたロバ。
一目ぼれしたのは訳がある。
カラーが私好み、縫製が良く出来ている。
そして、床置きの篭に積まれていたものだ。
正直に言えば¥500が一番効いたのかも知れない。
何処にも行けなくなったけれど、旅のカケラを集めて思い出に浸るのも旅の楽しみ方だろう。
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