震災後二次避難について思う

                                のとじま水族館
震災後の二次避難が進まないと報道されている。
直ぐ近くの石川や富山の施設を政府が借りられていないものだとばかり思っていた。
一刻も早く暖かい部屋を提供して欲しいと願っていたから。
話を聴くと、どうもそうではないらしい。
能登を離れられないと考える人
自分よりひどい状況の人がいるのに自分が行く訳にはいかない
自分が先抜けしたと思われたくない
地域の人と離れるのは寂しい
等々の話が聴こえて来た。

東北地震の時も同じ状況だったと震災当時の村井知事が話していた。
あれから13年経って、防災知識は深まったけれど被災した住民の心を動かす知恵はないものだろうか。
津波の時に「津波はてんでんこ」と叫ばれた。
人の事よりまず自分が逃げる。てんでんばらばらに逃げるという教えだったと思う。

避難も「てんでんこ」にならないものか。
私は思う。
「ひとりでも集団でも被災地から人がいなくなれば、限りある行政の力を必要な所に向けられる。
避難することは抜け駆けではない、復興を早める為の協力である」と。


                                七尾市 花嫁のれん館

私の住む地域でも「避難所」の説明書きが回って来るけれど、2次避難についてまでは触れられていない。
水も電気も無ければ感染症の蔓延と言う事態も起こる事を事前に学び、被災地の外に出られる力のある人は迷わずに出ると言う選択をする。
次は行政の力による避難に従う。
昨日のテレビでは2次避難には強制力を持たせられないかと言う意見もあった。
身も心も被災している人に行政の強権力の行使は惨いと言う意見もある。
そう言う判断を行政にさせない為にも自己の決断を日ごろから持つようにしたい。
行政の人も住民も同じ被災者だ。
被災していない地域に一時的に避難する事は困難だろうか。

昨日も大きな余震があった。
地元を離れることに寂しさはあるけれどスマホの時代だ。
今現在、仕事が出来る環境にある人以外は一旦健康を回復するまで現地を離れるのは無理だろうか。
その為なら微力でも協力を惜しまない。
温かい所で人心地を取り戻して明日への力にして欲しい。

大きな災害が起きた時にこそ、家族でも話し合っておきたい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る