岩手の津波教育

クラブ・ハリエ

岩手がお里と言うSさんと久しぶりに会った。
全員無事に避難させた幼稚園の話になった時、彼女は津波について岩手ではいつも言われてきた事を守ったのだと評価した。
ここまで家を建ててはいけないという石碑は知れ渡っているし、地震が来たら真っ先に逃げると言う事は口を酸っぱく教えられて育ったと言う。
それが何故生かされなかったのか。
地震速報の後、津波の心配はありませんと流れる速報に慣れてしまったのか。
それとも防潮堤を信じたか。
ここまで家を建ててはいけないと言う石碑も防潮堤が出来る前の事だから、最近はそれも無視されがち。
防潮堤がなかったら、もしかしたら、もっと沢山の人が助かったのではないだろうか。
彼女は震災を期に大船渡のお墓を盛岡に移設することに決めたそうだ。
お墓は海を見下ろす高台に造られていた。
以前から移設の話はあったのだけど「人間、生きている時より死んでいる時間が長いから日あたりのいいところでなければ」とそのままにされていたけれど、今回の事で決心がついたという。
生きている時より、死んでいる時間が長いとは思ってもみなかったけれど。

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