農園から届く米のありがたさ

今年は新米の季節から、わが家では安曇野の農園から米を送って頂いている。
もともとは林檎でお世話になっている農園であるが、経営者の実直なお人柄に惹かれ、近くを通る折には農園まで立ち寄らせて頂くこともある。

昨年の夏以降、世間では米不足が話題になり、店頭から米が消えることもあった。そんな事もあって、この農園と契約をさせていただいた。

契約米の値段には正直驚いた。
ミルキークイーン10kgが6000円。送料1390円を負担しても、今の市価からすればかなり良心的な価格である。5kgなら送料込みで3695円ほどになる。最近ではスーパーで4000円を切る米を見かけることはほとんどない。

米は毎月、月初めの金曜日に送ってくださる。
箱を開けると、米のほかに林檎がいくつか入っている。ささやかな心遣いだが、これが何とも嬉しい。

もう一つ楽しみにしているのが、箱に添えられたオーナーからの「ご挨拶」である。
農園の様子や季節の移ろい、時には農業を取り巻く事情などが、飾り気のない言葉で綴られている。それを読むのも、毎月の楽しみの一つになっていた。

先月の便りには、米の在庫が少なくなってきたので、いつまで送れるかわからないと書かれていた。
ある程度は覚悟していたが、今月の手紙には、いよいよ今回で終了との知らせがあった。

少し寂しい気持ちである。

思えば以前は、金沢の「六星」で扱っていた「にこまる」という銘柄の米が好きで、よく買っていた。
にこまるの新米は十一月から出回るが、今年は一月を過ぎたころには在庫がなくなっていた。ここもまた、比較的良心的な価格で米を販売していた店である。

JAより安い米が買えるのであれば、そちらへ人が流れるのは自然なことだろう。

今、スーパーの店頭には米が山のように積まれている。
お金さえ出せば米は買える。しかし、家庭で食べる量には限りがある。

昨年の米不足は、インバウンドの影響もあったと私は思っている。外国からの観光客が増え、飲食店の需要が急に伸びた。その結果として、私たちの日々の食卓にまで影響が及んだのではないかと。
京都を見ていると、今年もインバウンドの勢いは衰えていないように思える。

さて、この夏を過ぎたころ、米価はどうなっているだろうか。
エネルギー価格の上昇は、さまざまな物価を押し上げている。米の値段も、このまま高値のまま推移するのか、それとも少し落ち着くのか、気になるところである。

それにしても、これまで良心的な値段で米を送り続けてくださった安曇野の農園には、感謝の言葉しかない。
農園から届く米をいただくたびに、作り手の顔が思い浮かぶ。そんな米を食べられることのありがたさを、あらためて感じている。

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