保険についての考察と体験談
生命保険や医療保険のコマーシャルがしきりに流れて来る。「自分のお葬式代くらいは、準備しなければ」とかというフレーズは、切ない。
保険について振り返ると、生命保険に加入したのは子供が生まれてから、「もしも」の不安に駆られたからだ。当時は「お守り」と思っていた。この生命保険の支払期間は60歳で終了し、60歳までの保証の10分の1程度の僅かな生命保険が残った。
さらに、けがや病気に備えて、保険の特約で医療保険も追加した。どれくらい支払ってきたのかはもう分からないが、これが我が家の安心材料だった。
ところが、医療保険が80歳で終了することは知らなかった。保険の約款などはほとんど読んでなかったが、保険の整理をしているときに気づいたのだ。80歳まで何事もなく過ごしても、病気のリスクはそれ以降のほうが高いはず。そこで、生命保険に特約した医療保険を解約し、終身の医療保険に入り直した。70才くらいの時だった。
しかし、ほっとしたのも束の間、年払いのがん保険の支払日がやってきた。年払い87,000円という金額は、今となっては高額に感じられる。これから10年間支払えば、合計870,000円になる。どうしたものかと思案した。
私の姉夫婦は80歳の時に保険を解約し、その後それぞれがんを患った。この経験を目の当たりにし、がん保険を解約することに躊躇している。ネットで80歳から入るがん保険を調べたが、非常に高額だった。結局、若い時に入った今の保険が最も安価であることが分かった。
40代の頃、ご近所の方ががんになり、その方が強く勧めてくださった保険に加入した。当時は家を建てたり教育費を考えると、万一に備えて保険をかけざるを得なかった。
それから40年どれくらいの支払いをしただろうか。
今になって「がん保険は要らない」ときっぱり言えるかどうか、迷っている。
年間87,000円のがん保険。がん以外の死亡では受取金は75,000円だそうだ。60歳を過ぎると保証は半分になり、80歳を超えると馬鹿々々しくなる。止めてしまえば今まで支払ってきた数百万円はゼロになり、保証は無くなる。それが悔しすぎる。
元気でいられたことに感謝し、保険料を払い続けた年月は守られてきたと思って、解約も考えたが、最先端医療や三大成人病をカバーする事で今年は振り込んだ。
しかし、もう最先端医療を必要としない年齢ではあるし、三大成人病は医療保険でカバー出来るし、高額医療制度があるので無くても困らない。問題は差額ベッドの個室代だろう。
若い頃からこの金額を支払ってきたわけではなく、年齢ごとに高くなっていたのだ。
保険については、5年スパンくらいで見直しをするべきだったと思う。
この際、保険の見直しをされては如何でしょうか。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。