車窓から
季節がひと月後戻りをしたと報じられているが、朝から春雨とはいえない冷たい雨に外に出るのも億劫だった。
と、いっても大津まで4時間の旅をしないことには自宅に戻れない。
電車に乗ってしまえば暖かいと期待したが、電車を待つホームは雨に濡れそぼり、風が吹き付ける。
そして、電車の暖房はなかった。
大分から小倉経由京都行きの旅である。
日豊線も私の好きなコースで大分駅を出ると間もなく別府湾が開け、遠くには国東半島が望める。今日は雨に煙りなにもみえなかったけれど。
小倉から暫らくは緑の山の中を新幹線は進んでいく。
この地域の特徴は赤色瓦の家が多い事である。
山陰山陽地域はどういうわけか目だって赤色の瓦である。
そのうち瓦もグレーや黒に変わりビルが増えると広島に到着する。
車窓に流れる景色は日本の風景の美しさを堪能させる。
東海道線ほどにビッグな富士山を見せてくれるわけではないけれど、鄙びた田舎の続く景色は山陽線の方がノスタルジックである。
それぞれの町にある想い出も容易に思い出せる。
広島の原爆ドームに私が始めていったのは半世紀も前だったけれど、大人になってもそこに近づく事が出来ないほどの衝撃を受けた。
岡山は備前焼の里を何度も訪れ、親しい友人家族が住む町である。
それでも京都駅のホームに電車が入ると何処よりもホッとする。
いつの間にか関西人になりきっている証拠である。
コメント
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お久しぶり。そしてお帰りなさい。
福岡は雪だとか聞いていたけど そこに行ってらしたのですね。
冷たい雨に濡れるプラットホーム 久住の野道? そして路地 あの高い花の木は何?さくら?木の形はさくらではないし・・・ピンクのこぶし? とにかくいい写真ですね。
いつも 素敵な写真 楽しみです。
久しぶりで家にいます。
sazankaさん こんばんわ
博多と大分に行ってきました。
信じられない寒さでしたが風邪も引かずに元気に帰ってきました。
日本の風景はいいですねえ。
小説を読むときと同じくらいに感動します。