建物の風格
最近人間の風格を問う本がブームですね。
人間だけではありません。
私は今日、建物の風格に触れ体中に電流が走りました。
日本中に名建築として残された建物は多くあります。
私が今日ふれたものは一般公開なぞ決してされない名建築。
ということは、個人のお宅ということです。
ご存命なら今年100歳になられる方が宮大工を指揮して建てたという建物です。
新米店主の役得で時々こういうお宅に出入りを許されるのです。
写真?
恐れ多くカメラなんか出せませんって。
ちょっと分かりにくい道で約束の時間を少し遅れて着きました。
バタバタと落ち着かない気持ちで立った玄関は昭和の匂いがする。
訪問者を包み込む柔らかな佇まい。
見上げると、それは木材がかもし出す雰囲気でした。
広い玄関には江戸時代の衝立が何気に置かれている。
通された部屋から山科の町が遠望され、琵琶湖の花火も高く上がったものは見えるとか。
サッシ慣れした私の目に木の建具が柔らかくやさしい。
そしてその向こう、お庭に置かれた巨岩に心臓をグイッと捕まれた。
広島の山からトラック1台に1個づつ乗せて運んできたとか。
庭は宝船の形に作られ、石は亀の形を表す。
華美に飾られたものは無いけれど、京都の龍村美術織物で織った布が張られた壁は経年してしっとりと室内を落着かせている。
今日も雪がチラチラする寒い日だったけれど、室内は程よく暖められ遅れてしまった私の心をほぐすおもてなしが嬉しかった。
コメント
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またまたおばんで~す。
息子の入社日が決定いたしました!
3月23日です、前日には京都へと思っておりますので、近くなりましたらまたご連絡いたします。
今年の仙台はあまり雪は降っていないような?気がします。
琵琶湖の四季を是非是非です!
メイミンさん
はーい。おばんでーす。
3月末の京都は意外に仙台より寒いかもしれません。
また、ご連絡下さい。
気候はその頃にお知らせしますね。