制作の現場 ‐ 北村 廸子

3月の企画展で織り布を発表される北村迪子さんのアトリエを訪問した。
度肝を抜かれたのはその織り機

こんな大型の織機が3台、居間には生徒さん用の小さい織機が数台。
まるで工場のよう。
ところが北村さんのお宅には私をとりこにする居間がもう一つある。

雪を被った比良山系のパノラマ
リビングに居ながら目の前はこの風景。
スウェーデンで織物の勉強をされた北村さんはこういう風景の中で糸を織っているのです。

これは麻のテーブルクロス
タペにされる方が多いそうです。
しっかり濡らしてジュッとアイロンを当てるとビシッとするそうですよ。

企画展に向けて制作したマフラー。
実はこの写真撮りで伺ったのですが、写真を写そうとこのマフラーを手に持った瞬間、いつもと違う手触りに手が止まってしまった。
小さな動物の赤ちゃんを抱いた時の感触だった。
アレッという顔を私はしたらしい。
北村さんが満足そうにニコッと笑った。
目は「分かる?」と聞いている。
「カシミヤばかりで織るとこうはいかないの。極上のウールを混ぜる事でスポンジのような感触になるんですよ」と解説して下さった。
引き出しいっぱいにマフラーはあるけれど、この感触のマフラーはない。
これは早春用に、薄いクリーム色。
ボリュームと柔らかさ、手放せないわ。
北村家にはルルちゃんがいて、盛んにきなこの匂いを気にしていた。

カメラを向けると、無視された。

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