【京都・山科】マールブランシュ「ロマンの森」で過ごす、初夏の甘美なひととき

京都・山科にある洋菓子の名店「マールブランシュ ロマンの森」。
全国的にも名の知れた洋菓子ブランドのなかで、この山科店は自然に囲まれた特別な空間として知られている。

高級感あふれる佇まいから、訪れるのはそう頻繁ではないが、突然の夏日になった今日、娘とともに久しぶりのティータイムを楽しむべく足を運んだ。
店舗は五条通という幹線道路沿いに位置しているものの、周囲を雑木林が囲んでおり、店内は不思議なほど音が遮断されて静かであった。
大きなモニュメント「ロマンくん」が印象的に出迎えてくれ、緑に囲まれたカフェスペースはまるで別世界である。

この日はお昼過ぎに訪れたが、珍しく駐車場には空きがあり、スムーズに入店することができた。
普段は常に満車で、ガードマンが車の出入りを誘導している光景が見られるほどであるから、これは幸運であった。
店内に入ると、ふんわりと甘い香りが迎えてくれる。
空腹ではなかったが、その香りに誘われてケーキのショーケースへと自然と足が向かう。
そこには、色とりどりのケーキが整然と並び、それぞれがまるで宝石のように輝いていた。
どれも魅力的で目移りするが、不思議と味の想像がついてしまい、なかなか決めきれない。

そんなとき、ふと目に留まったのが「スムージーパフェ 〜苺&ミルク〜」という季節限定メニューであった。
初夏の気候にぴったりなその名に惹かれ、迷うことなくそれを選んだ。

席に着くと、外のロマン君の後姿が目の前だった。
雑木林を抜けてくる風は若葉の香りを運び、カフェの中に初夏の風情を添えていた。

やがて運ばれてきた「スムージーパフェ」は、芸術品のようであった。
苺ソースとミルクスムージーが美しく重なり合い、その上にはぷるんとした苺のパンナコッタ。
そのてっぺんには「ロマンくん」がちょこんと腰かけており、見た瞬間に思わず声が上がった。
ひと口食べると、苺の甘酸っぱさとミルクのやさしい甘みが爽やかに広がる。
気温が高くなってきたこの時期に、これほどぴったりのスイーツはないだろう。

「ロマンの森」は、ただスイーツを味わうだけの場所ではない。
雑木林の中に座る心地よさは精神的にも落ち着く場所である。
次は秋の紅葉に包まれた「ロマンの森」に訪れてみたい。
四季折々の景色とともに、また新しい味わいと出会えることだろう。

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