昭和100年の新春を彩るしめ縄づくり

2025年を迎える準備として、今年様々なご縁を通じて出会うことができたのが、「さとう植物店」の佐藤恵美さん。その恵美さんと約束していたお正月の「しめ飾り」を作るワークショップがついに実現した。

2025年は、私にとって傘寿の誕生日にあたる年。そして、昭和生まれとして感慨深い「昭和100年」でもあります。そんな節目の年の門出を自分で作るしめ縄で迎えられることは感動ものであるけれど、私の不器用さが少しだけ心配だった。

恵美さんは、これまで数多くのワークショップを重ねてこられた経験を活かし、誰一人取り残さないスムーズな指導をしてくださった。作業は、まず恵美さんがあらかじめスグリ藁まで準備してくださった藁を揉んで柔らかくすることから始まった。
藁を揉みながら、しめ縄に込められた意味や歴史についてのお話を伺った。
丸い輪は太陽 稲穂は雨 紙垂(しで)は雷
これらが合わさって五穀豊穣を祈るしめ縄になると教えていただき、心が豊かになる思いがした。

藁が十分に柔らかくなったところで、いよいよ二人一組で藁をなう作業に取り掛かる。10本の藁を5本ずつ持ち、それぞれが反対方向に回しながらなっていき、ある程度の長さが出たところで相手の藁と持ち替え、同じように進めると、一本の縄が出来上がる。
幸いにも、私の不器用さをしっかり補ってくれる素晴らしい相方に恵まれ、記念すべき私のしめ縄が時間内に完成した。
今回使用した藁は、恵美さんが昨年から比叡山延暦寺の注連縄(しめなわ)を制作するために育てたものである。種籾から苗を育て、田植え、草取りを経て、青田(稲の花が付く前)で収穫。稲刈りを終え、1年間の循環を経た特別な藁であった。その話を伺うことで、しめ縄に込められた祈りと自然への敬意がさらに深まる次第である。

和気あいあいとした雰囲気の中で進む作業は、楽しいことこの上なくて、出来上がったしめ縄を眺めながらのお茶の時間には、談笑が弾み、心温まるひと時を過ごした。

こうして、新しい出会いと知識に恵まれた幸せな一日が終わった。
これから迎える昭和100年の新春、このしめ縄を飾るのが今から待ち遠しい。

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