紙片が語る金沢の年末:記憶と風物詩
寒さが身にしみみる12月の日曜日、一日を家で過ごす貴重な時間に引き出しの掃除を始めた。
片付けの中、箱の中から昨年末の買い物レシートが入った封筒が現れた。そしてレシートには金沢の年末の買い物の記録が残っていた。
小松の「犬丸屋」から始まり、道の駅やスーパー、そして「すし食いねぇ」でのランチに至るまで、訪れた場所がレシートから鮮やかに蘇る。
コメント付きのメモには「出し巻はこちらが良い」など、買い物の反省点や次回へのアドバイスが記されており、昨年の私が未来の私へメッセージを残していた。
年末の金沢行は恒例行事で20年近く続いている。
金沢の正月飾りや華やかな店舗の装飾を楽しむのが恒例となっているが、最近はその光景もやや寂しさを感じるものとなった。デパ地下では、帰省客用に金沢銘菓を取り揃えて、華やかにディスプレーがされている、その光景はやはり心を弾ませるものがある。
私にとって「正月」は年末から始まり、元旦を迎えるまでがそのクライマックスである。 年が明ければ、また淡々とした日常が始まる。 今年の元旦は能登地震で幕開け、大きな変化を象徴する年明けであったが、こうしてレシートを眺めていると、昨年の穏やかな年末が思い出される。
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