友を偲ぶ会

今年11月、別れの言葉もなく突然旅立ったSさんの偲ぶ会に親しかったご近所さんが集まった。
例年なら忘年会のはずだったけれど、今日はS家に集まり、皆で下手な般若心境を唱和して「偲ぶ会」をした。
普段は無口だけれど、ご近所の会にはスーツにカバンを持ったままでも参加して、お酒が入ると得意のハーモニカを吹いていた。
Wikipediaを読むまでSさんがこんなに偉い学者さんとは知らないままご近所さんで過ごしてきた。
私達は、普段は飲めない人も献杯をして、沢山の思い出話をして過ごした。
午前中に始まった会は日暮れて暗くなるまで、泣いたり笑ったり。
Sさんの写真も微笑んでいた。
皆んな、残されたくない、我こそ先に逝きたいと言いつつも、来年は九州旅行をしたいから計画するようにと仰せつかった。
先の事は分からない、行ける所までこのまま行こうか。