調味料とわたしの春じたく

日々の台所仕事は、もっぱら姪に任せている。とはいえ、姪も時には京都に用事ができて出掛けることがある。そうした留守の合間に、台所周りを少し整理しておこうと思い立ち、朝から取りかかった。

通常であれば1時間もあれば済むような作業であるが、実にその3倍の時間をかけて、ゆっくりと片づけた。
出てくる、出てくる。賞味期限が「23年中」とある焼肉のたれは、まだ封も切られていない。黒酢の瓶やリンゴ酢も中途半端な状態で出てきた。料理本を見ながら作ると、普段使わない調味料が必要になる。余るだろうなと思いつつも買ってしまい、気づけばそのまま眠っている…そんな瓶がいくつも並んでいた。

姪は冷蔵庫に残った調味料を、あれこれ工夫して使い切ろうと頑張っている。ただ、年季の入った調味料は、ちょっとやそっとの料理では減らないのが悩ましいところである。

そんな折、先日NHKで「使い残した調味料をどう活用するか」という特集を目にした。
★ NHKあさイチレシピ:から揚げに活用
番組では、コチュジャン、オイスターソース、胡麻ドレッシングといった余りがちな調味料を使って唐揚げを作るレシピが紹介されていた。どれも、単品使いでのアレンジが提案されていて、実に参考になるアイデアである

レシピ通りでなくとも、なんとなく味のイメージさえ浮かべば、新しい料理が生まれるかもしれない。そんなふうに考えながらも、実際にはつい慣れた組み合わせばかりに頼ってしまう自分がいる。

今年の春は、桜に浮かれて外出することもなく、家の中で過ごす時間が増えた。その分、暮らしの中で何か工夫できることはないかと考えるのが楽しくなってきた。しかしながら、モノの移動ひとつ満足にできないという不自由さもある。

それでも、これはまだ序の口であろう。少しずつ環境に慣れ、自分なりに工夫を重ね、改革を行って、自分なりの心地よい居場所をつくっていけたらと思っている。

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