もったいないを考える

ゴミを捨てる事と「もったいない」は対極にある。
もったいないは一世を風靡しただけにその対極を実行するには少々勇気がいる。
「もったいないは豚の元」と言う言葉が語られるように「もったいないはゴミの元」と言えなくもない。
それでなくても狭いスペースをふさぐ事は空間をもったいない使い方にした事になる。
形あるものだけがもったいないのではなくて、もったいない時間の使い方という場合もある。
もったいないは応用のきく言葉のようである。
いつか必要になるかもしれないと押し入れに入れっぱなしにして一度も開けてない箱が出てきた時は物にも空間にも「もったいない」と思った。
まさか新品を捨てる事はしないけれど、バザーに出すとか、友人の中に使ってくれそうな人を探すとか、もったいないは手間暇がかかる。
資源回収に出す本の中に宮脇 檀さんの本を見つけて、パラパラと読んでみた。
「日本人の家は頂き物で塞がっている」かなり真実に迫る文章が書いてある。
宮脇さんは高名な建築家なので色々な人から「使って下さい」と沢山の作品が集まるのだそうです。
家族が芸術家なので家族のもの以外は使えないんですとやんわりお断りし続けた。
自分の家なのに人からの頂き物でふさぐのは、それこそもったいない。
ひと様に物を差し上げるのは本当に難しい。
余程知っている人でないと、うっかり貰ってもらう訳にもいかなくなった。
もったいないに試されているような気もする。

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