香を楽しむ

出かける予定のない日、一日を自由に使いきろうとする時、私は香を焚く。
幾つかの香炉を持っているが、信楽の古谷道夫さんの香炉がお気に入りだ。
炭火をおこして練香を脇に置くと優雅な香りが室内に充ちて来る。
たまに使うアロマオイルや線香の香りとは違う。
奥ゆかしいと言えばいえるが、カビ臭くもある。
臭いものほど好きになると言われるように、私はこの匂いが堪らない。
娘はゴホゴホといいながら、くさーいと悲鳴を上げるが、無視。
ここでお気に入りのCDをかけてと言いたいけれど、そうはいかない。
PCの勉強をしている。
ベテランさんには1分もかからない事に私は一日かかるのだから。
娘が言うとおり、必死になって見つけた方法はいつでも思い出せる。
パソコンで出来る事は多岐に渡り、一つや二つしか使わないのではもったいない。
サクサク出来れば世界が何倍にも膨らむんだろうなあ―。
ところが、ところがパソコンの勉強が辛くなつた時、メールボックスを開けると。
楽天やアマゾンからアレコレト魅力的な宣伝メールが入ってくる。
主婦と言うのは悲しいもので、没頭していると言いながら頭の半分は今夜の献立である。
暮に頂いた、白菜と大根がそろそろ限界だぞー。
すると、アマゾンから干し野菜の本を薦めてきた。
私の頭の中まで観てるのかしらん。
本はいいけど、干し野菜を吊るす篭を買おう。
ポチッとおすと、あら便利すぐさま玄関に届きました。
あっなんでしょうか。
お香の話ではなったかと・・。
あ~そうでした。
朝、焚いただけの御香の香りは夕方にはお惣菜の香りにかき消されている。
というのが普通の生活でございます。
バカバカしいお話にお付き合い頂きましてありがとうございました。

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