姉母の施設でボランティア|感動の言葉

姉母の施設は介護度の低い方々が多い施設なので、お洒落な方が多い。
そして、この年齢の方々は手編を着るのが普通のようで、どなたも素敵なセーターを着ておられる。
ある日施設長さんから、声をかけられた。
「どなたか、手編みを教えて下さる方知りませんか?」
私も毎日手編みのセーターを着ているので、聞かれるのは無理もない。

もう直ぐこの施設とお別れするけれど、姉母の一番大変な時にお世話になった施設だけについ「探してみます」と言ってしまった。
そして、ニッターのTさんにお願いすると「いいですよ」とすぐに引き受けてくれた。 感謝

Tさんは、展覧会の予定が沢山入っていてお忙しいのに、2度の打ち合わせをして今週の火曜日に教室が開かれた。
写真が写せてないのが残念だけれど、Tさんの心を込めた準備は綺麗な箱にカラフルな糸がケーキのようにセットされていた。
箱を開けた瞬間に、目を奪われる演出が施されているのはいかにもTさんらしい。
7人の内6人は腕に覚えのある方ばかり。
見事な手編みをかつては沢山編んできたけれど、今は「目が見えにくい」とか「手が動かない」とかでしばらく離れている。
それでも製図は理解できるので黙々と編み始めた。
ドンドン編んでいるのに全部ほどく方もいる。
「どうしたんですか」とお聞きすると「気に入らないから」私から見たら立派なものだけれど。
所々をTさんに教わりながら無駄口のない静かな教室だった。

施設の方々が、入れ代わり立ち代わり見学に来られては、感心していた。
いつもの会話では分からなかったのに、編み物をすると個性がはっきり表れてびっくりする事もあった。

見事な手編セータを着ている方は「もう編めない」と言って講習会に来ることを渋っておられたのを施設長さんが励まし励ましお連れした。
直ぐに、黙々と編み始めた。
けれど、初めの所から先に進まない。
ひたすら下を向き懸命に編んでいる。
熱中しているご様子。
私は気になって仕方がなくてTさんに「一寸見てあげては?」と声をかけた。
すると「自分で出来るから」というご返事で「いらぬことを言ったなー」と反省しきり。

1回の講習で完成させることは出来なかったけれど、終わった後で、件のセーターの方が「パーキンソンを患ってお箸も持てないのに編み棒は持てました」とTさんに仰ったとお聞きして私が感動した。
ひとりでもそう思って下さる方がいらしたら講習会は大成功だ。
いつかお箸を持てる自信に繋がればいいな。

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