WBC韓国戦、我が家の勝利のカギは「文旦」だった

WBCが始まった。
もう、目が離せない。
台湾戦は大谷翔平の満塁ホームランで一気に流れが決まり、そのままコールドゲーム。圧勝だったが、正直なところ試合としては少しあっけなかった。
しかし昨夜(3月7日)の韓国戦は違った。
これぞ国際試合、という展開だった。
先発の菊池雄星が、いきなりホームランを浴びて3失点。
テレビの前で思わず「うーん」と唸る。
相手は韓国である。そう簡単にひっくり返せる相手ではない。
ここで、我が家の話になる。
我が家には夕食後に文旦を1個食べる習慣がある。
文旦は貴重品なので、「1日1個」という鉄のルールがある。
ところが韓国に3点を先制されたとき、このルールが揺らいだ。
「もし同点に追いついたら、文旦をもう1個食べよう」
つまり、文旦で願掛けである。
野球の神様に対して、なかなか現実的なお願いだ。
一回裏で、先頭の大谷が四球、近藤の二塁ゴロで二進し、続く鈴木がライトへ2ランホームランそして、1点差までに迫った。
続く、三回裏。
大谷がソロホームランで同点。
さらに鈴木誠也が2打席連続ホームラン。
続く吉田正尚までホームラン。
テレビの前は一気にお祭り騒ぎである。
当然、我が家は文旦を剥き始めた。
しかし文旦という果物は、食べるまでが長い。
皮が厚く、丁寧に剥いていると時間がかかる。
ようやく一房を口に入れかけた頃、
4回表——
韓国のキム・ヘソンが2ランホームラン。
あっという間に同点である。
キムは実は私の好きな選手でもある。
「さすがだな」と思いつつ、このときの文旦は少し苦く感じた。
試合はその後も、緊張の連続が続いた。
7回、日本が押し出し四球などで3点を勝ち越した。
ここで我が家は再び文旦を剥く。
途中でふと思った。
「今食べるのは、まだ早いのではないか……」
しかしこれは願掛けだ。
中途半端はいけない。
覚悟を決めて、全部食べた。
8回に1点差に詰められ、
試合はついに9回へ。
韓国は1番からの好打順。正直、かなり嫌な予感がした。
しかし抑えの大勢が落ち着いた投球。
さらに周東の超ファインプレーまで飛び出した。
結果は三者凡退。
日本、見事な逃げ切り勝ち。
野球の面白さが全部詰まったような試合だった。
時計を見ると、すでに午後10時過ぎ。
普通なら祝杯なのだろうが、我が家は違う。
また文旦を剥いた。
こうして我が家では
日・月・火の3日分の文旦が一晩で消えた。
だが後悔はない。
あれだけ面白い試合を見せてもらったのだから、文旦3個くらい安いものだ。
ただ一つ問題がある。
今夜もWBCは続く。
もちろん観戦する。
しかし——
我が家には、もう文旦がない。
もし日本が勝ったら、
次は何に願掛けをすればいいのだろうか。
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