TANGO ABRAZO - 京都府庁旧本館議場
タンゴアンサンブル”アストロリコ”四重奏による東日本大震災・能登半島地震被災地復興支援の演奏会が京都府庁の旧議場で開催された。
2011年の東日本大震災以来復興祈念コンサートが2019年まで毎年続けられていたがコロナによる中断を経て4年半ぶりに開催された。
今年元旦に能登半島地震が起こり今日は義援箱を設置して、チケット収入以上の義援を目的とするコンサートだった。
京都府庁旧本館の議場が会場になったので、定員は80名だった。
日本を代表するバンドネオンの名演奏家;門奈 紀生が率いる「アストロリコ」はバイオリン;麻場 利華 ピアノ;麓 朝光 コントラバス;後藤雅史はそれぞれ本場アルゼンチンで高く評価されている。
小さい会場だったので、一番前の席を確保出来た。
門奈の弾くバンドネオンを目の前で聴けて、指の動きの全てを見ることが出来た。
議場の漆喰壁は反響音を包み込み、楽器の音色の個性がいつも以上にクリアーで迫力のある演奏会になった。
何時もながらMCの麻場の上手い解説で曲ごとの背景が語られるのでタンゴ独特の音調「哀愁」であったり「情熱」もいつもより伝わったのは会場の力もあったかもしれない。
それにしても、余韻を残す演奏会だった。
演奏会の終了後、思いがけなく門奈さんが写真撮影に応じてくれた。
京都府庁は京都市民の頃から縁が無く、御所の前は良く通るけれど一歩入った府庁旧本館や議場には入った事も無かった。
創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古のものである。
本館も議場も国重要文化財に指定されている。
見事に枝を伸ばす桜の木があった。未だ蕾は堅そうだ。この桜は丸山公園の初代しだれ桜の孫にあたる。
京都府庁の隣には昨年東京から移転した「文化庁」の建物があった。
初めて見る京都の風景だった。
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