辻井伸行と海辺のカフカ ‐ 村上 春樹|妙な連想

私は生まれつきのオンチのために音楽は苦手部類に入る。
そんな私がテレビから聞こえてくるピアノに吸い込まれた。
なんと心のあるピアノの音色だろうか。
上手く表現する事は出来ないけれど、透き通った音色が流れてくる。
第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(引用:Wikipedia)で日本人として初めての優勝を果たした辻井さんの存在はかつてテレビで紹介された事があるので知らなくはなかったけれど、繰り返し毎日聞くピアノは益々心を奪われる。
勿論コンサートのチケットが入手できるはずはない。
辻井さんのホームページから流れてくるピアノを視聴が出来るのでそれを聴いているけれど、余計に全曲を聴いてみたくなる。
まさかと思ったけれど、アマゾンでポチッと買えました。

 
辻井さんの快挙を見た時に私は、唐突に村上春樹の小説「海辺のカフカ」の田村カフカを
連想してしまった。
世界で一番タフな15歳の少年と辻井さんが何故ダブってしまったのか説明は出来ないけれど、
世界一のピアニストだからという単純な連想かもしれない。

この小説は偶数章ではナカタさんという頭の弱い初老の男性が出てくる。
彼が殺人を犯し交番に自首したけれど、警官は本気とは取らずナカタさんに自宅に帰って
ゆっくり休むように勧める。
その時に中田さんは警官にこう言った。
「明日空が晴れていても、傘をお持ち下さい。空から雨が降るみたいに魚が降ってきます。
多分アジかイワシです」と。
小説では翌日中野区のその一角にイワシとアジが降り注ぎ警官は真っ青になった。
つい先日、おたまじゃくしや魚が石川県の上空から降ってきたという奇妙な現象のニュースに触れた時にも、このページを思い出した。

話が二転三転してますが、その不思議な現象の出現と類まれな天才ピアニストの出現は私にとって
そのくらいにショックな現象の一致だった。辻井さんは世界の希望の象徴になりました。

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コメント

  1. 今日、朝の番組に辻井さんが出演されていて、
    受賞された曲をノーカットで聞けました。
    谷口さんも聞かれましたか?
    なんと優しい音色♪
    私もポチっと欲しくなりました。
    朝のひと時BGMに流れていたら幸せだろうなぁ。
    小学生の頃に作曲された「ロックフェラーの天使の羽」
    (曲名も素敵!)も聞きました。
    やわらかい旋律に、
    朝から優しい気分になった一日でした♪

    • skog
    • 2009年 6月 16日

    あらあら、知りませんでしたよー。
    今朝のNHKに出演しているのを見ました。
    毎日一度は聴かせて欲しいですね。
    ピアノが聞こえてくると、反射的にテレビに反応しますよね。
    朝にはピッタリですね。

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