暮らしの手帳と私と姉母と

書店の前を通る時、必ず私の足を停めさせる雑誌がある。
それが「暮らしの手帳」
長い愛読者であるけれどパラパラと立ち読みして置いてくることもある。
けれど、翌日は買いに行く事になる。
この雑誌の表紙は力強く、あまたある雑誌の中から際立って目を惹く。
よくよく見ると丁寧に描き込まれてはいない、そこがまた良い。

昨日は一日出かけない日に決めて、冷房の部屋で積み上げている雑誌に目を通した
雑誌を買っても読む時間がない、それでも買う。
ソファーの周りも床までも本が溢れ、家族は何も言わないけれど迷惑しているだろう。

おもむろに最新号の「暮らしの手帳」をめくると、読み飛ばすことが出来ない内容が詰まっていた。
特に「親の為にできる事」
大原千鶴さんが30代から40代にかけて、子育てと同時に義母の介護に励んだ8年間の「食」を通じたケアについて書かれた記事だった。

姉母は、暑くなってから一気に食欲を無くした。
何を勧めても「お腹が一杯」と言い、直ぐに眠ってしまう。
それも自然の事と思って無理に食べさせることをしなかったら、ひと月で1kg体重を落とした。
好きな物なら食べるはずと思って、朝から散らし寿司を作ったら、今日は施設も「散らし寿司」だった。
それも食べてないので、私の散らし寿司を食べてもらおうとしても「お腹が一杯」と言われてガッカリ。
桃のコンポートを冷たくして勧めたら、半分程食べた。
お腹が一杯という事ではなさそう。
何だったら食べてくれるのかと頭を悩ます時に出会った記事だったから、響いたのかも知れないけれど。
食が細くなってもたんぱく質を摂る方法、これはとても難しい。
むせがひどく嚥下が出来ないようにも感じている。
少し気持ちの中に深刻さが芽生えた。

2年がかりで家人が丹精している葡萄、気持ちばかりの実を付けた。
少し慰められる。

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