中原の虹 ‐ 浅田 次郎

書店で浅田次郎の本をパラパラとめくっていると、小説と言うものは全てを忘れて読ませるものでなければならない(正確ではありません)と言うような事を書いた一文に出会った。
正にわが意を得たと、いった感じ。
趣味は読書、くらいでは到底本を読む時間など作れるものではない。
寸暇を惜しんで続き、その続きと読ませてくれるものでなければ本好きなんぞにはなれない。
幸い、私はこの人と信じて読める作家が10人ほどいる。

今、「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」に続く「中原の虹」を読んでいる。
この本はとっくに読んでいるつもりだった。
何しろ時代背景、登場人物は重なるし、中国の話だし。
浅田の本ならダブってもいいかと1巻目を買った。
パラパラ読むと確かに読んだ覚えがある。
やっぱり読んでる。が、読み進むと読んでない。

つまり、何度も書店で読んでは読んだ本ではないかと元に戻すことを数回繰り返した結果、初めの方は読んだと認識してしまった。らしい。
なんとも覚束ない話だけれど、今日2巻目を買って来た。
読み進むのがもったいないような、早く読みたいような。
小説はそうでなければいけません。

ドラマ「蒼穹の昴」のDVD-BOXもあります。

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コメント

    • 深澤
    • 2011年 5月 07日

    はじめまして!
    読書は最高の暇つぶしですね。
    人生の先生と言っても良いかも。
    この前、短編小説を本屋で立ち読みしました。
    患者である主人公「翔」の目を通して現在の精神病院の抱えている問題のうちのいくつかをとりあげ、その改善を願って書かれた著作です。良い事ばかり書かれている病院のパンフレットやマスコミに対する自己紹介には絶対に書かれない真実でもあります。
    本書が、精神病患者という発言権のない社会的弱者に対して暖かい救いの手となれば本望ですと書かれていました。
    暇があったら読んでみてください。僕は本屋で最後まで読んじゃいました(笑)

    • skog
    • 2011年 5月 07日

    深澤さん
    コメントをありがとうございました。
    書店の立ち読みで読了するとは速読力凄いですね。
    書名を教えて下さい。
    私も挑戦してみます。

    • 深澤
    • 2011年 5月 10日

    「ドクター」田中悠斗著です。
    TUTAYAで読んだのですが、
    置いていない店もあるようです。
    頑張ってくださいねっ!

    • skog
    • 2011年 5月 10日

    深澤さん
    書名をありがとうございました。
    一寸ググッてみたら、面白そうですね。
    京都の大きな書店に行ったら読んできまーす。

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