九州の旅ー長崎県平戸市

私は特に宗教を持たない。
海外では無宗教では立場が悪いので一応仏教徒となっている。
姉夫婦の納骨は、義兄をお寺 の納骨堂から出骨して姉と一緒に神道の墓地へ埋葬になった。
お寺では数珠を持ち、墓地では榊に持ち替えて納骨を終えた。
新年には、神社に初詣、結婚式は教会に、葬儀はお寺にと、私は徹底した宗教無知である。
そんな私は、帰省を利用して、宗教とは何ぞやと厳しい弾圧に耐えた隠れキリストの里、平戸、外海、天草を訪問した。

トップの写真は
平戸ザビエル記念教会と光明寺、瑞雲寺が交差して見える、平戸を代表する風景。 平戸港を一望する勝尾岳では、カトリック教会の尖鋭な屋根と十字架、そして寺院の屋根瓦がひとつの風景となり、日本と西洋の文化を感じさせる平戸を代表する景観のひとつとなっている(市報より)

平戸に入って一番に行ったのは紐差教会だ。

カメラに入りきらない大きな教会だった。
東洋でも指折りのロマネスク様式の大規模な天主堂で、浦上天主堂が原爆で倒壊した後は、日本最大の天主堂と言われていた。
カトリック信徒、カクレキリシタン、仏教徒が混在する紐差に1885年、教会が建ったとき、十字架が建っても迫害がおきないのでカトリックになるカクレキリシタンも増え、仏教徒の集団改宗もあった。現在の教会は、鉄川与助によって1929年に建てられた。(長崎旅ネットより)

内部の見学は出来なかったので、外周を一回りした。
教会の両脇に植えられた銀杏の木が綺麗に刈り込まれて目を引いた。
次は近くの、宝亀教会へ向かった。

宝亀教会は小さいけれどレンガ造りの美しい教会で、県指定有形文化財になっている。
1885年(明治18)京崎地区に最初の仮教会が設けられ、1898年(明治31)に現在の宝亀教会が建立された
教会の内部は自由に見学が出来た。

天井はリブ・ヴォールト(こうもり)天井で、すべてのアーチは尖頭形です。
教会は外観も教会内部も美しい。
朝の柔らかい光がステンドグラスから射し込んで、暖かい雰囲気に包まれる。

これから行く、外海地区は遠藤周作の「沈黙」が書かれた場所。
とても気楽にいく事は出来ないような緊張感があった。
平戸ザビエル記念教会から90km程の距離にある。
14時にガイドさんの予約をしているので12時に出発しなければならない。
いつもこんな綱渡りのスケジュールだけれど、コンビニのおにぎりを頬張りながら走ってジャスト14時に到着出来た。

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