バリ アートフェスティバル
昨日のウブドの村は断続的に一日中雨。
それでも夕方3時頃からデンパサールで開催されているアートフェスティバルに雨を突いて出かけた。
ウブドを抜ける頃、突然滝のような雨に襲われたけれど、いきなり滝の出口に出てしまう。
そこは道路も濡れてない。
バリの島でよくある事と、ヴィラのオーナーは笑う。
今年は日本とインドネシアの友好50周年に当たりアートフェスティバルにジェゴグの有名な楽団と日本の津軽三味線、ギター、ドラムがコラボレーションを聞かせてくれる。
幸いな事に日本で和太鼓をやっているK大の女性がジェゴグの研究の為にヴィラに滞在中で彼女がジェゴグの歴史、楽器の仕組み、音色をレクチャーしてくれるので、今夜の演奏会は特別なものだとよく分かった。
仕入れたばかりの知識をご披露すればジェゴグはバリ島でもヌガラ村にのみ伝わるものであったらしい。
竹で作られる楽器でお腹に響く低音から軽やかに心に沁み入る音までを表現している。
先日聞きに行ったジェゴグはヌガラのジェゴグに感動した鈴木さんという日本人が出資してウブド村に作った楽団だった。
鈴木さんは京都出身の随筆家「大村しげ」さんの甥ごさんで、大村しげさんが晩年を過ごされた所が私の滞在するヴィラになっている。
2002年に先述の彼女たちが和太鼓でアートフェスティバルに参加した折にウブドで演奏し、それをヒントにウブドでは立てて叩けるジェゴグを2年がかりで、鈴木さんが考案した。
和太鼓からのヒントだったと今回彼女も初めて知ったらしく思いがけないところで結ばれたご縁に感動していた。
日本から参加された三味線とギター、ドラムは民謡を奏でる頃には三味線が引き立っていたけれど、エレキギターでロックを始めるとジェゴグの音色が支え、時に津軽三味線の連打が冴えて次第に引き込まれていった。
オープンエアーの会場に詰め掛ける数百人の聴衆は口笛を鳴らし手を打ちすごくのりがいい。
スアール・アグンを率いるスウェントラ氏は親日家で奥様は日本人とか。
8月には日本公演も予定されている。
ジェゴグの新しい一面に触れるいい機会を頂けてバリがいっそう好きになりそう。
コメント
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どこかの取材記者も顔負けのレポートですねえ!!
かなりエキサイティングな演奏会のようで・・・
和太鼓・津軽三味線と聞くと血がさわぐ??
ほっとママでした。
呪文のような名前やグループ名、とてもや無いけど覚えられませんが、楽しかったやろうな~~!!と想像できます。
何だかバリってどんなところなんだろう・・・奥が深い感じですね。
追伸…HPで聴きました!!津軽三味線生演奏で聴きたい!!
ほっとママさん
津軽三味線いいですよ。
太棹はお腹に響くし、意外にもエレキともぴったりでした。
それにジェゴグの第一人者があわせるんですからねえ。
本当に幸福な一夜でした。