理解する事と心は違う
JR西日本の社長が昨日、電車が突っ込んだマンションについて「買い取り、慰霊碑などを建てたい」ような発言をしていました。
それに対して、マンションの住民代表が「何の話し合いもなく、いきなり慰霊碑と言われても…」のような感想でした。
多分直接に話し合った事ではなく、テレビからの報道を受けての事でしょう。
住民の中には「買い取って欲しい」という声は上がっていました。それらの声を聞いて社内で「買い取るしかない。跡地利用はどうしよう。慰霊碑がいいでしょう」等々議論されていて昨日聞かれたから「買い取って慰霊碑に」の発言に繋がっていったと私は勝手に推測しています。
マンションを買い取るとか、慰霊碑を建てるとかの発言をテレビで知らされた住民の方は、当事者同士の話し合いがなされていないのに決定されたかのように報道された発言に戸惑い、怒っておられるのだと感じました。
多数の死傷者を出したマンションに、住みたいと思わなくてもそれぞれに、事情はあるし、心安らかなものには決してならないだろうと思います。
JRは事故後に非常識な行動を数々しています。この行為は怒りを増幅させています。住宅は生活の基盤ですから、そうそうゆっくりもしていられないと思いますが、結論を急いで心の問題を置き去りにすると、何も解決した事にはなりません。
誠心誠意、心を被害者に向けて解決の方法を捜して欲しいと思います。
それでも、結果を受け入れる事を、頭で理解する事と心が同一になるには時間がかかります。「風化」させてはいけない事に「時の解決」を待つ心は矛盾の中に苦しみがあります。
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