幸運なコンサート

薄目を開けて朝の気配を探ってみると、雨ではないものの雨の朝より暗い。
チャンネルを回して天気予報を見ると午後から大雨の予報。
大急ぎで身支度をして比良へ急ぐ。
コンサート準備で「かんじる比良」のノボリや駐車場の看板は雨の前に取り付けないと傘を持っては難しい。
山川代表は流石に行動が早い。
げんき村に着いたときは既に道なりにかなりのノボリがひらめいていた。
正午を過ぎた頃、猛烈な雨が比良の空を襲い、大雨警報が出された。
降るなら降ってしまえばいいと開き直ると次第に空は明るくなった。
AKIRAさんの機材が運び込まれた頃には青空が見えるまでに回復。
急に雨になる事も考えて、今日のコンサートは木工教室に変更したものの、太陽まで顔を出すと、心は複雑に揺れ動く。
小さなアーティストの看板も玄関から室内に並べられた。
看板の下は山下ブンさんと博士が準備してくれたキャンドルの灯りが優しく揺れている。


そして始まったコンサート
AKIRAさん1時間半、盛り上げる盛り上げる。
地元開催となればご両親ご兄弟、同級生とどちらを向いても知った顔ばかり。
ノリノリで歌い上げる。
子供に合わせて、昔若かった人のために、ロックの好きな若者に。
観客の手拍子を受け、歌声を合わせて。
AKIRAさんのコンサートは「聴かないで下さい。身体で感じてください」というコンサート。

何時しか身体が揺れ、足が拍子を取り、手のひらがジンジンする。
気が付けば1時間半は過ぎてしまっていた。

名残惜しいけれど、又の機会にとお開き。
外にでると薄暗くなった空に近くでキャンプをする焚き火の煙が昇っていた。
雨もお昼で止んでしまった。
大分時間が遅れて始まった星の観察会。
本来は外で望遠鏡を使って木星を見る予定だったけれど、今日はプラネタリュームで夏の星座を教えていただいた。
天空の話は何度聞いてもいつも新鮮。
イエイエ、覚えられないということですよ。
外にでると、月の姿がチラリと見える。
目を凝らすと星もひとつふたつ。
山川代表がワー見えるー。と声を上げる。
みんなの目はそこへ集中。
それは飛行機の灯りと判明したけれど・・。
つつがなく後片付けが終わり家路に着くまで空は鳴りを潜めて、幸運なコンサートの余韻を楽しんだ。

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