新しい家族

トイプードルがやって来た。
前日までは思ってもみなかった展開だ。
10年間家族だったダックスがなくなったのは8月6日の暑い日だった。
広島原爆投下の慰霊祭が始まると彼女のことを思い出す。
名前を呼ぶ私の目を見て大きく尻尾を振った。
その瞬間に彼女は逝ってしまった。
以来生き物は飼わないと決めていた。
それなのに。
出会い頭の勢いとは恐ろしい。
ダックスの時は娘のコートを買いにいった同じフロアーにあったペットショップを見に行って、コートを買わずに子犬を連れて帰った。
これも出会い頭のようなものだった。
見るだけ、見るだけと娘は上手く私をペットショップに誘い込む。
skogの仕事、かなり頻繁な旅行。
到底子犬の世話が出来るはずはない。
ペットをもう一度見送るのは真っ平、まして残していくとなると・・。
時々他所のワンコを触らせてもらうだけでいいのだ路線を守っていたのに
飼い主を探しているという、生後2ヵ月のトイプードルと出会ってしまった。
知らん顔で帰りたいと思ったけれど、柔らかい産毛を摺り寄せて甘えてくる姿は知らん顔をするには可愛すぎる。
抱き上げると重さを感じない軽い体。
ドンドンというのは私の心臓の音かプードルの心音か。
分かれづらいまま、我が家に連れて帰ってしまった。
今夜は家人も帰ってきて新しい家族の歓迎会。
手巻き寿司を食べながら、あれこれ話をするといつも以上に会話は弾む。
小さなプードルが我が家に新しい風を起こしそうな気配がする。

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コメント

  1. うわぁ~~!!
    久しぶりに遊びに来たらなんとまぁかわいい「きなこ」ちゃん!!
    はじめまして♡
    ダックスちゃんを飼われていたのですね。。。
    悲しいお別れをするともう二度とこんな思いはしたくないと私も知人から聞きました。
    わたしもいつか来るその日が本当に怖くて・・・。
    でも縁ってあるんですよね。
    その方も今あたらしいかぞくに癒されて過ごされています。
    これからはきなこちゃんの姿も見られるんですね!
    うれしい~~。

    • skog
    • 2009年 8月 07日

    かえでさん
    思いがけない展開です。
    前日まで夢にも思わなかったんですから。
    きな子との生活は、ヒヤヒヤし通しです。
    留守番時間が長いのでサークル大嫌いのようです。
    いつも足元にいるので足を踏み出す時に無意識という事はなくなりましたが私が緊張で疲れてしまいました。

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