鮎比べ – 勝手に選ぶBest3

日本には、季節毎に美味しいものが沢山ある。
冬の蟹を筆頭に秋の松茸、夏の鱧、鮎、春の山菜
美味しいものは一口頂けば、今年もこれに出会えたと安堵する。
安堵するとは、自分の生存確認のようなもの。
7月は色々と行事が重なって、1度でいいはずの鮎を3度も頂いた。
すると、つい比べてしまう。
この鮎が今年の1位
岐阜県瑞浪市「きんぎょ」
3店舗ともその場で焼くので香ばしく、骨も残さず頭から全て食べられるものばかり。
なのでお皿の盛り付けよりも焼き具合の違いが大きい。
2位 金沢「貴船」
鮎には蓼酢と言うけれど、蓼の葉を油で揚げて鮎に載せる演出だった。
鮎は泳いでいるところを見せてくれた。
きんぎょを知らなかったら貴船の鮎は美味しいの1位だった。
僅かに鮎の大きさの違いもあるかもしれない。
いずれも私の手のひらサイズで1関節の違いが微妙。
美味しく焼けていたけれど悲しいかな満足するには少し小さかった。
3位は、八日市の招復楼の流れをくむ、正当京懐石の某店
他のお料理は流石とうならせる美味しいものばかり。
鱧、鮎、加茂茄子等々季節の美味しいものは全て使われていた。
八寸は色鮮やかで目を引いた。
「時間をかけて丁寧に焼きました」と言われた鮎だけと残念ながら焼き過ぎ。
もう少しで炭素化するのではと心配なくらいで、鮎の香ばしさより硬さが気になった。
鮎は、庄川の鮎を豪快に食べるのが好きだけど、先週の大雨で北陸道が不通になっている。
白山市の「和田屋」さんも良かった。
部屋に小さな炉が切ってあって、板さんが鮎をそこで焼いてくれた。
頃合いを見計らってすぅとお皿に移してくれる。
まぁこんな世界もあるよね。
書いていて気が付いたけれど、どうやら私は気を張るところよりも、パクっとかぶりつくのが好きなようだ。
何にしても、フルコースは必要でないものが沢山ついて価格も高額になる。
単品オーダーの方が美味しいと思われる。
この頃はそのように悟っている。
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