最近の大病院事情

お隣さんが日曜日と今日、救急車を呼んだ。
一人暮らしだし、ご高齢なので救急車を呼んでも付き添う家族がいなかった。
入院になるのか、帰ってくるのかもわからないまま時間が過ぎて、明日病院に伺おうかと思っていた矢先にタクシーで帰ってきた。
一人で車から降りるのも難しいのに、深夜の2時近くに帰えされるとは思ってもいなかったので驚いた。

そして今日は39度を越す熱を出して、往診の先生が救急車を手配した。
先生の見立ては肺炎
ご家族に連絡を入れて、入院の支度をしてから病院に行き、ご家族が到着までに1時間はかかると言うと、私に病状の説明をするからと救急処置室に通された。
「往診の先生は大げさで、肺炎ではないから帰ってもらいます」と言われた。
思わず「一人暮らしだから熱が下がるまでは診て下さい」と言うと「一人暮らしのような社会的理由は入院の理由になりません、同じように高熱も入院理由になりません。」
じゃあ、今夜はどうすればいいんだろう。
病院までは看護師の友人に同行してもらったので、彼女が「脱水症状の発熱ですね」と念を押した。
美味しいものが大好きな隣人は食べるものに煩いらしので、料理には気を使うと周りは尻込みをするけれど、「悪い時は仕方がないから我慢してねー」と毎日夕食は準備した。
けれど、朝と昼は抜いていることもあったのか、十分でない食事も脱水症の原因になったようだった。
病院から帰えされて、熱のある高齢者が暮らしていくのは厳しい。
今の病院のシステムはひとつのベッドも提供してくれない。
ならば介護システムがもっと充実していなければならないはずである。
多分公ではこちらが望むようなシステムは出来ていないのだろうと推測する。
この国に期待するのが難しければ、自衛しかなさそうだ。
若者が将来に夢が持てないというけれど、高齢者にはもっと切実。
介護保険制度はどんな時のためにあるのだろうか。
私は怒っているけれど、どこを向いて怒ればいいのか分からないでいる。
DSC_1062.JPG
そう言えば、きなこには保険がないね。

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コメント

    • gaia
    • 2014年 7月 20日

    的確な指摘ですね。
    skogさんがご立腹になるのも至極自然なことと義憤を感じます。
    今の日本は若者は夢が持てなくなっている。
    これから老後を迎えるものたちも不安が一杯。
    一体この先、この国に生活する者たちは、どうすればいいのだろうかと思わざるを得ない現実に、怒りの矛先はやはり官僚たちに向かってしまいます。
    昇給があったのは公務員だけという現実に、さらに腹が立ちます。
    国民が安心して生きて行ける国づくりを切に、切に望むものなりデスネ。

    • ポットママ
    • 2014年 7月 21日

    増税は社会保障に使うためだったはず
    これから充実していくのでしょうか?
    そのころには寿命がきてしまいます
    社会的な入院は2ヶ月すると返されます
    いずれ私にもそんな時がくるかもしれません
    待っているのは悲しい日本の現実なのでしょうか

    • skog
    • 2014年 7月 22日

    gaiaさま ポットママさま
    コメントをありがとうございます。
    大病院の冷たさを、初めて身に滲みて経験しました。
    消費税増税の恩恵を全く感じられません。
    また、若く社会生活を始めたばかりのようなケアマネさんがどこまで高齢者の体の痛みがわかるのかと不思議な感じもしました。ご本人にはこれ以上ご近所に迷惑をかけられないからと有料ホームをご家族が勧めているようです。ご本人は無念だろうと思います。でも有料ホームに入れる人は未だ幸せです。特老へ入るにはん十年待つのだそうです。寿命がもちません。高齢者のお金を子供や孫に生前贈与をすることを政府が勧めていますが、有料ホームの費用が心配になると庶民はそんなこと出来るわけがないのです。
    また、女性の就職を促して扶養家族手当を廃止するという案もありますね。それまでに姥捨て山を作って欲しいものです。

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