長姉の思い出復元
ポレチュで買ってきたアイロン
私が未だ10才にもならない頃、長姉には私より3才下の娘がいた。
つまり私と姪は3才しか違わない。
そんな事で、姉が姪の服を作る時は何時も私とお揃いで作ってくれた。
ある日、長姉はピンクと白の水玉模様でワンピースを縫ってくれた。
今でも、そのワンピースの手触り、模様は鮮明に覚えている。
余程嬉しかったのだろう。
ワンピースは大きなヨークカラーがついて、その端はぐるりとレースが縫い付けられていた。
昔は下着も家庭の手縫いで、ブロードという白い生地にはレースがあしらわれて、お気に入りだった。
今年の春、skogの作家さん達が我が家にお見えになった時、Tさんのスカートの下から懐かしいレース付きのぺティコートが見えた。
「それって、お手製?」洋裁大好きなTさんには朝飯前
今は93才になって、一日中をテレビと過ごしている長姉の30代の姿とそれを着てクルクル回っていた私の姿も思い出した。
スロベニアで買った小さい家と、ドブロクニクのキャンドル
前振りが長くなった。
今日は2回目の洋裁教室。
白のリネン生地にレースを付けたぺティコートを作りたいと前回の時に伝えていた。
学校の家庭科で、ミシンの針目が揃わずに何度も縫い直しをさせられた経験は、私をすっかり洋裁嫌いにさせている。(と、私は思っている)
実は今日も、仕上げられるとか、着れるものが出来るとは思ってもいなかった。
師匠が忍耐強いのか、ほめ上手なのか、少々のゆがみはスルーして先に進んでくれたので、姉との思い出のレース付きのぺティコートが完成した。
勿論、着れるものが出来たのは嬉しいけれど、姉の思い出を復元出来た事は特別に嬉しい。
多分、姉は何も覚えてないだろうけれど、私は長姉とレースの服が何時までも結びついている。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。