京男の優しい言葉

4日に姉母が入院して以来、日赤病院通いが続いている。
朝出かけるときに家人が「今日は寒いから暖かくして行けよ」と声をかけてくれた。
家人が出勤する朝、ドアを開ける私に「今日は寒いから、暖かくして過ごして下さい」と、出かける方が自宅の暖房にしがみつく方をいたわってくれていた。
思い起こせば、この言葉に45年前、やさしい男だと勘違いしてしまった。
京都の男はこのくらいのセリフはスルリと出るらしいのに。
そして、年末年始、姉二人の世話に追われる私を助けてくれながら
「あんたも大変やなー」と、言った。
私の周りでは家人の方の評価が上がっているが、家人は全く自然体のようである。
今日から上の姉も日赤にお世話になるようになって金曜日に、胃カメラの予約が入った。
家人は、当分「きなこ」のお世話係が続きそうだけれど、ますます「きなこ」と親密さを増している。
家族も家庭も放置して会社に尽くした人だったけれど、今はすっかり穏やかになり、あの言葉通りの人間に戻り始めている。
眠りはじめた家人の顔をきなこにペロペロなめられても夢の中のようである。

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