京都錦市場の目指すところ/無形文化遺産?
「錦市場」が世界の市場と協議会設立へ 無形文化遺産目指す。
と言うニュースが伝わっている。
コロナ過以来京都錦市場には出かけていない。
何となく近づきにくい市場に変化しつつある気配が「市民の台所」と思っている私にしっくりこないと言う理由もあった。
麩屋町から高倉までの市場内を歩いて、仰天した。
市場の中は東南アジアの屋台のようになっていた。
食べ歩き出来るように色々なものが串に刺されて売られていた。
市場の中は日本語より外国語が飛び交い、一瞬私は海外旅行中かと錯覚するほどだった。
数年前まで、平日の市場は閑散としていて、魚屋などは早じまいするので、急いで出掛けたものだ。
暮れの錦市場では、迎春の雰囲気を楽しんだ。
買い物も人出の多さも好きだったし、一寸テンションが上がった。
今は平日でも大賑わいだけれど、市民の台所の雰囲気はない。
観光客の遊園地である。
英語表記が普通のようだ。
錦市場は江戸時代初期からおよそ400年の歴史があり、屋根が付いた長さおよそ400mある通路の両側にはおよそ130店が軒を連ねている。
無形文化遺産目指すのは、「市場はいずれも屋根があり、食品や飲料を中心に扱っていている、世界で13の市場で、アジアでは錦市場が唯一の参加になる。」
「歴史的な市場の文化的な価値」や「伝統的な食文化を守るために市場が果たす役割の重要性を世界に向けて発信する。」事を目標に掲げている。
本籍を京都に持つ私には、江戸時代から続く錦市場は、歴史に残る市場として誇らしかった。
が、今の現状では世界遺産に手を上げるのは、はばかられると思うのは、私だけだろうか。
歴史によって市場は形が変わるけれど、市民の台所ではなくなった。
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