テレビドラマ復活

マスカットジュレのカラーに魅せられた寄植え

そもそものきっかけはお正月に向田邦子新春ドラマ「花嫁」を観ことだ。
特別感動したわけではないけれど、久しぶりに普通のドラマを観たなという感想だった。
内田百聞の人生を描いた黒澤明監督の「まあだだかい」
これは百聞と法政大学時代の師弟の絆を感動的に表現している。
久しぶりに人の体温を感じるドラマに出会った。
テレビの前に座りじっくりと鑑賞したのは何年ぶりだろうか。
今年はドラマが落ち着いてきた。
私が学生の頃まではこんな師弟関係は確かにあった。
懐かしさが入り混じった。
倉本總による「学」
生きるということを教えるドラマだった。
ニューヨーク在住のエリート商社マンを両親に持つ13歳の少年・主人公の学は、些細なことから、近所に住む幼い少女を死なせてしまった。世論の追及を受けた両親は心中。生きる気力さえ失ってしまった学を引き取ったのは、祖父・信一だった。信一は、カナダのロッキー山中で生きるということを身を持って教えた。
サバイバルドラマで私は一寸引いたけれど、「大きな愛は人を生かす力になる」のか分かるような気がした。
そして、先週から2回続いたNHKの土曜ドラマ「とんび」
昭和が色濃く描かれた瀬戸内の町広島県備後町に暮らす父と息子の物語。
愛情表現の不器用な父親が愛する息子を体当たりで育て、様々な葛藤の末落ち着いた日々へと繋がる。
二人を取り巻く地域の優しさ
昭和が懐かしくなった。
4本のドラマの中では「まあだだよ」と「とんび」が強く印象に残った。
震災後、絆や命を見直そうとする機運がドラマにも現れているようだ。
久しぶりに人が人を懐かしいと思えるドラマは人の心を取り戻す。
昨日始まった「運命の人」は原作が山崎豊子
この本も夢中で読んだ。
そういう時のドラマは慨してつまらない物だけれど本木雅弘の好演で締まった作品になった。
と、えらそうに言う資格はないけれど。
話は変わるが、
真山 仁のコラプティオに出てくる新聞記者に同じ臭いを感じている。
そういえば真山さんが作家を目指したのは山崎豊子の本を読んだのがきっかけと講演会でお聞きした。
2011年下期の直木賞候補に上がっている。
明日はその発表だ。
審査員の面々の本は大抵読んでいる。
審査員の作品にも同じ匂いがある。
明日は嬉しい発表を聞けるのではないかと楽しみだ。

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