年上の友の、不安という名の夕暮れ

師走に入ってからというもの、落ち着く間もなく日々が過ぎていった。気がつけば、考え事をする時間すら持たぬまま、時だけが先へ先へと進んでいる。
そんな折、このブログにも時折登場する年上の友人が、ふと胸の内を明かしてくれた。
「夕方になると、不安な気持ちが湧いてくるのよ」と。
家にじっとしていると、気持ちが沈んでしまうため、彼女はダンスのレッスンに出かけるのだという。特別な心配事があるわけではない。それでも、急に時間が空いたときや、新年早々に迎える誕生日のことを意識すると、理由のはっきりしない不安がふと心をよぎるらしい。

いつも若々しく、周囲から羨まれる存在である彼女ですら、「今の健康状態は何時までも続かないのではないか。」と思う瞬間があるという。年齢を重ねるということは、やはり簡単なことではないのだ。
その感覚は、よく分かる。私自身にも覚えがある。
考え込む時間が増えれば増えるほど、いつか『鬱』の影が忍び寄ってくるのではないかと、ふとした拍子に思うことがある。
「不安になったら、直ぐに家においで」と伝えた。
彼女は笑って「そうするわ」と答えたが、自分でも驚くほどの心境なのだと言っていた。その言葉の裏にある戸惑いが、私にはよく分かった。
年を重ねるというのは、心身ともに難しさを伴うものである。それでも、こうして互いに言葉を交わせる相手がいることが、知らず知らずのうちに私たちの心を支えているのだろう。
不安を完全に消すことはできない。だが、不安を語れる相手がいるだけで、少しだけ前を向けるのだと思うのである。
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