人の手作りしたものが大好き。それが器でも料理でも、庭でも。元ギャラリーのオーナーが、出会いを求めて旅をする。
比良に向かって車を走らせると、急に空模様がおかしくなった。 フワッ―と舞いはじめた雪がどんどん嵩を増した。 skogの窓から山を見るとこんもりと雪の帽子をかぶっていた。
もう一方の窓は、山桜の蕾が膨らみ始めている。 琵琶湖はどよーんと黒く、冬の湖の様相。 この桜の満開をこの窓から見る事はもうないと思うと寂しくはあるけれど、感傷的ではない。 次の10年への憧れがある。
あきない世傳 金と銀 源流篇 ‐ 高田 郁
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