2024年絲・彩・祭ー季を紡ぎ草木で彩る

skogでお世話になった絲紫野工房(ししの工房)の30周年の草木染織作品展が今日から草津市の草津クレアホール展示室で開催された。
久しぶりに拝見する作品は、クオリティーの高い作品で見とれるばかり。
幸いなことに朝の内で来場者の少ない時間にお邪魔をしたので、制作された先生方のお話をゆっくり聴かせて頂いた。

今日、初めて出会ったのは「藍の篭染」の作品

葦の糸で織られたタペストリー

藍染は好きなので見かけると必ず手に取るけれど、染模様が成り行き任せ過ぎで購入を諦めることの方が多かった。
会場に入った瞬間から気になる作品があったので、近くに行くとそれは篭染めの技法を使った作品だった。
聞きなれない篭染めとはとnet検索をしても多くは出てこなかったが解説としては下記の文章を見つけた。

「昔、カゴ染めとは、布を竹籠にギュウギュウに詰め込んで、染めたそうです。
そして”藍甕に十分に浸けては引き上げて酸化をし”、とゆう工程を何度も何度も
繰り返して染め上げます。
布と布とが強く接しているところは白く残り、頭に出ているところは藍に染まり、
接する度合いによって、藍の濃淡が決まります。一枚一枚がオリジナルです。
現在は、ある程度の柄ゆきに収まるように、ステンレスのケースを用いています。」

この作品はステンレスの篭にぎゅうぎゅうに入れて上から籠で抑えて染色したとお聞きした。(間違えていたらごめんなさい)
デザインを考えて仕上げたものではないけれど、木漏れ日のような模様に仕上がってとても魅力的だった。
残念ながら、写真ではその雰囲気が全く出てない。
絲紫野工房は琵琶湖の葦作品ともつながりが深く、今回会場は大きな葦のオブジェが飾られ、葦から創った糸で織られた作品も並べられた。

葦って茅葺の屋根材?のイメージを覆す織物に初めて遭遇した。
葦を粉に砕いて木綿糸に絡ませているそうだけれど、糸を草木染して織物に使うそうだ。
それは手間や根気のいる作品である。私は、気が遠く成る。


葦の糸で手織りしたタペストリー

真ん中の白い糸が葦で作った糸で、下に並んでいるのが染色された糸。

絲紫野工房主宰の飯森先生は葦の糸で造られたジャケットの縫製や草木染の糸による手織りのタペストリーを展示されていた。


今回は展示のみで即売をされてないので購入は出来ない。
購入出来れば10着は欲しかった。
実際には予算が無いから無理だけれど、草木染、藍染の粋にしっかり魅せられた。
大人の服とは、こんな服の事だろう。

展示会の後に「販売会」をして欲しいとお願いしたら「skogさんでお願い」と言われて本当に光栄だった。
もう一度skogの空間に作品をかけてみたいと心を揺すぶられた。

展示会
期間 3月6日から10日まで
場所 草津クレアホール展示室

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