上巳の節句 雛飾り

琵琶湖では比良八講の今日、朝から雪が舞っていた。
雪はみるみる積もり、寒の戻りにしても辛い。
京都にでると、カラッと青空で防寒着に帽子まで被った夫婦は身の置き所もなかった。
京都の旧家、杉本家では今日から上巳の節句として杉本家代々に伝わる雛人形を公開している。

上巳と言うのは旧暦の3月で初めの己の日ということらしい。
ただし、杉本家でも大震災のこの時に雛飾りをする事にためらいがあったらしく、
「なぜ、今、この時にも雛飾り?つつしみをわすれたのか。お咎めを蒙る覚悟が必要だと思っています」
という文章がいりくちで配られた。
企画展を催行しようとした時に私が感じた思いと同じだ。
けれど、被災していない所は普通にしなければいけない。
平成22年に国の重要文化財となった京都町やの建造物と、名勝に指定されたお庭にあわせて享保雛、古今雛、男子、女子の市松人形が飾られている。
薄暗い室内で、障子の灯り越しに仄白いお雛様のお顔が微笑んでいた。
ひとつは享保時代、一つは当代夫人の生家から寄贈されたもの。
ふっくらと下膨れしたお顔は時代は違えど良く似ていた。
少し、湿りを感じる室内は天井が低く思いがけないほどに狭かった。
お玄関に飾られた菜の花に春を感じる。
2011年3月26日 岡崎 011.JPG
岡崎の京都国立近代美術館の「パウル・クレー」展
2011年3月26日 岡崎 009.JPG
百万遍の思文閣美術館の「愛でたきもの・雛とミニチュアのお道具展」
にも足をのばし、久しぶりに京都らしさに触れてきた。

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